マケドニアの聖ナウム修道院(スベティナウム)を後にし、次の国アルバニアに向かいました。
聖ナウム修道院はアルバニアとの国境間近のところにあります。
観光を終え、国境まで向かいました。
なお、アルバニアは観光目的で90日以内の滞在はビザ不要。
とはいえ入国時にビザに準ずる€10を現地で支払う必要はあります。
マケドニア-アルバニアの国境への道
アルバニア国境に向かおうとするとタクシーが声をかけてきました。
金額を聞いてみると5ユーロとのこと。
国境までの距離はわずかに2,3キロです。
日本円で考えると大したことないのですが、マケドニアの物価からすると高いと感じました。
当時バックパッカーだった私は5ユーロをケチり、歩いていくことにしました。
バックパックを背負いテクテクと歩きました。
6月で天候もよく、美しいオフリド湖をみながら歩きました。
30分くらい歩いていると、後ろから普通の車とは違う大きな音が聞こえてきました。
振り返ってみるとマケドニア軍の装甲車が向ってきていました。
多少緊張するものの国境付近なのでマケドニア軍がいるのも当たり前かと思い、道の端の方によけました。
マケドニア軍装甲車
私の横を装甲車が過ぎ去ったと思ったのも束の間、目の前でその装甲車が泊まりました。
そして、装甲車から軍人が出てきたのです。
私自身は何も悪いことはしていません。
法律違反もしていないはずです。
しかし、軍人が出てきました。
外国ではどのようなことが起こってもおかしくないのです。
そして、軍人がこっちに来いと手招きしました。
心臓が心臓がバクバクいいました。
緊張しながらも、無視はできないで近づきました。
何が起こるかと思っていると。軍人が親指を立て装甲車の方をさしました。
「ん?」
一瞬分からなかったのですが、何と「装甲車に乗っていけ」といっていたのです。
「え?まじ?」
近づいてみると、軍人は笑顔で装甲車の中に招いてくれました。
なんと、マケドニア軍の装甲車をヒッチハイクしたんです。
装甲車に乗るのはもちろん人生初めてです。
装甲車の中はとても狭い空間でした。
冷房などなく、かなり暑かったです。
軍人はこのような環境に身を置いて、国を守っているのだなと実感しました。
アルバニア国境まではわずか5分ほどでした。
軍人の1人はちょっと英語が話せたので、少しだけ会話をしました。
国境まで来て装甲車を居りました。
軍人2人は笑顔で私を送ってくれました。
なかなかできない経験をしました。
おそらくマケドニア軍の装甲車に乗った日本人は私くらいではないでしょうか。
このような経験をできるのも旅の醍醐味ですね。
バックパッカーになってよかったと思う一時でした。