ネパール

ネパール旅行記 最西端の国境マヘンドラナガルからインドへ

チベットからネパールに入った後、首都カトマンズ ⇒ ヒマラヤを望む町ポカラ ⇒ ブッダ生誕の地ルンビニと旅行しました。

ネパールには合計1ヶ月くらいいました。
ヒンズー教文化に触れたり、ヒマラヤが見れたり、日本食が食べられたりとネパールを堪能できました。

そしていよいよ、ユーラシア大陸横断旅行4か国目インドへと向かうことになりました。

実はブッダ生誕の地ルンビニはインドとの国境が近いので、ルンビニからスノウリという国境に向かうのが一般的です。
ですが、何となくマイナーな国境からインドに入りたくなり、ネパールの西の端にある国境マヘンドラナガルという町へ向かいました。

マヘンドラナガルへの道

ルンビニからは500kmほどあり、1日で行くことは困難です。
そのため、途中ネパールガンジという町で一泊し、その後マヘンドラナガルに向かうルートを通りました。

ネパールガンジは、観光地というものは一切ない地味な町でした。
正直あまり覚えていません。
写真の一枚でもとっておけばよかったです。

国境の町マヘンドラナガル

ネパールガンジでは一泊し、その後またバスに乗りマヘンドラナガルへ向かいました。
マヘンドラナガルへの道中は、ひたすら森の中という感じでした。

マヘンドラナガルに到着したのは夕方でした。
宿を確保して、部屋の窓から見るとたまたま夕日が見えました。

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ネパールで見た最後の夕日ですね。

マヘンドラナガルは国境の町ですが、特に観光地や見所もありませんでした。
ネパール最後の夜を迎え、翌日インド国境に向かいました。

国境を越えてインドのバンバサへ

マヘンドラナガルの国境は、小ぢんまりしてました。

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ネパール側の出国手続きを終え、インド側の国境へ。
こうしてユーラシア大陸横断3ヶ国目ネパールを後にしました。

ルンビニから2日もかけて、マヘンドラナガルから国境を越えたわけですが、途中観光地があるわけでもなく、ハプニングがあるでもなく、実に平穏な国境越えの道でした。

とはいえ別に無駄な時間を過ごしたとは思いません。
バックパッカーは時間だけはたくさんあります。
何気ない日々や素朴な街を通ることも、醍醐味の一つなのです。

4か国目インドへ

さて、日本を離れて3か月、ようやく4か国目インドに入国です。
インドには学生時代にも来たことがあるので、2回目です

インド側の国境の町はバンバサというところです。
国境から町までは距離が離れているので、サイクルリクシャという自転車タクシーを使いました。

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バンバサも緑がいっぱいという感じでした。

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素朴な田舎町でした。

バンバサには宿泊せず、そのままインドの首都デリーに向かう夜行バスに乗ることにしました。
夜行バスの時間まで食堂で時間をつぶしたりしてましたが、周りの人が話しかけてきたりしました。
でも、インドの観光地でよく見かけるダマして金を取ろうとする人たちではなく、いい人たちが多かったです。

やはりインドでも田舎の人はいい人が多いものだなと感じました。

そして、デリーに向かうボロボロのバスがきました。
ずっとのんびりした田舎の町にいたので、デリーのような癖のある街は久しぶりです。

ちょっと気持ちを引き締めてデリー行のバスに乗り込みました。

デリーについてはこちら

ネパール旅行記 ブッダ生誕の地ルンビニ

ヒマラヤを望む町ポカラで数日過ごした後、ルンビニに移動しました。

ルンビニはブッダ(釈迦)の生誕地であり、仏教の四大聖地の一つです。
また、世界遺産にも登録されています。

なお、四大聖地とは以下の4つです。

  • ルンビニ:ブッダ生誕の地
  • ブッダガヤ:ブッダが悟りを開いた地
  • サールナート:ブッダが最初に説法した地
  • クシナガル:ブッダ入滅の地

このうちルンビニだけがネパールにあり、その他の3つはインドにあります。

聖地ルンビニ

ルンビニはインド国境近くに位置しています。

ルンビニは世界遺産になっていますが、観光地という感じではなく、まさに仏教の聖地という感じの町です。

平和の灯があります。
24時間その日を絶やさないそうです。

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この平和の灯から真っすぐ運河が伸びています。

ルンビニは仏教の聖地、それも生誕の地であるので、この運河沿いに各国のお寺があります。
タイ寺、韓国寺、中国寺、ミャンマー寺、タイ寺、ベトナム寺、ドイツ寺などなど。

もちろん、その中には日本のお寺もあります。
日本山妙法寺です。

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真っ白なストゥーパが立っていて、目立ってました。

ルンビニの各国のお寺は広大な範囲にわたっているので、いろいろ見るのはけっこうたいへんです。
ですが、各国のお寺は特徴があるので見てみるのもよいと思います。

なお、各お寺に泊めてもらうことができます。
基本的には無料ですがいくばくかの寄付を行います。

私の場合はネパール寺の巡礼宿に泊まりました。
バックパッカーにとってはおなじみのドミトリーでした。

ルンビニの町自体は何もないといえば何もありません。
でも、いろいろな国のお寺を一度に見れたり、お寺に泊まったりと他の血ではできない経験もできます。

正直、すごく楽しかったという場所ではないのですが、一生のうちに一回入っておいてよかったなと思いました。
このルンビニの後、西の端にある国境マヘンドラナガルへ向かいます。

マヘンドラナガルからインド入国についてはこちら

ネパール旅行記 ヒマラヤを望むポカラの町

首都カトマンズでは、10日ほど過ごしました。
インドビザ取得に時間がかかったためです。

そして、ようやくインドビザを取得できたので、次の町ポカラへ移動することにしました。

ポカラはヒマラヤ山脈の美しい風景を望むことができる人気の観光地です。

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また、ヒマラヤのアンナプルナへのトレッキングが比較的手軽にできることでも有名です。
私のバックパッカー仲間の多くもトレッキングに出ましたが、私は山登りが好きでないので遠慮しましたが。

ポカラの町

ポカラはカトマンズから北西へ約200kmのところにあります。
バスで移動すると、6~7時間くらいだったと思います。

山道を抜けていきます。

2001年当時は舗装されていない区間が多かったですね。
木を組んだだけのお店など、とても素朴な風景が広がっていました。

ネパールは後発開発途上国(いわゆる最貧国)の一つであり、経済的には貧しい国です。
そのため、インフラ整備も厳しい状況です。

ちょっと話はそれますが、バックパッカーたちが海外で土産物屋などから売り込みをされた際に「お金がない(No money)」と言って断るのはどうかなと思っています。
お金がなければ海外旅行なんてできないわけですからね。
ネパールの大半の人は海外に行くなんて夢のようなことだったりするわけです。
ですので、私は「そんなものはいらない」「それに払う金はない」というようにしています。

という、余談でした。

ポカラに到着 レイクサイドかダムサイドか

そしていよいよポカラに到着しました。

ポカラの語源は、ネパール語で湖を表す「ポカリ」だそうです。
その名の通りポカラにはペワ湖という大きな湖があります。

ポカラを訪れる観光客が宿泊するエリアは大きく分けて2つあります。
レイクサイドとダムサイドです。

レイクサイドはその名の通り、ペワ湖のほとりのエリアです。
観光客に人気があり、きれいなホテルやレストラン、カフェなども多くあります。
ただ、外国人観光客向けになりすぎているともいえます。

ダムサイドは、ペワ湖の南側のダム近くのエリアです。
こちらはレイクサイドよりも安宿が多いためバックパッカーには人気のエリアです。
また、レイクサイドほど観光地化されていないので、ネパールさが感じられます。

で、私自身はどちらを選んだかというと、もちろんダムサイドです。
当時はバックパッカー丸出しだったので、やはり宿は安くしないとという考え方があったわけです。
ポカラの4人部屋のドミトリー(ユースホステルのような相部屋)は、60ルピー(当時の日本円で80円)と格安でした。
私のユーラシア大陸横断旅行の中でも最安値でした。

地元っぽい素朴な感じが残っているのもダムサイドのよいところです。
ちょっとおしゃれなところに行きたいと思えば、レイクサイドまで歩けばよいだけなので、ダムサイドにしてよかったなと思いました。

ポカラからのヒマラヤの景色

安宿の屋上からもヒマラヤ山脈を見ることができます。
ただ、私がポカラに訪れた時(2001年11月)は曇りがちで、なかなかヒマラヤが顔を出してくれませんでした。
でも、せっかくポカラに来たのだからと気長に待ちました。
その辺りの時間感覚が長期旅行をしているバックパッカーの特権ですね。

そして、ようやく晴れた日に宿の屋上から、ヒマラヤ山脈を拝むことができました。

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やはりヒマラヤは美しかったです。

ただ、チベットからヒマラヤを越え、しかもエベレストベースキャンプも経験してからネパールに入ったため、ちょっとヒマラヤに対する新鮮さが薄れていたかもしれません。
チベットからネパールに入るより、ネパールからチベットに行った方がよいかもしれませんね。

とはいえ、ポカラは美しい風景が広がり、のんびりしていて、物価も安く、日本食もあったり、ヒマラヤトレッキングできたりと、旅行するにはおすすめの場所です。
よければ、訪れてみてください。

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ルンビニを後にし、次はブッダ生誕の地ルンビニに向かいます。

ブッダの生誕の地ルンビニについてはこちら

ネパール旅行記 ダクシンカリ(カーリー寺院)

ネパールの首都カトマンズから南へ車で1時間ほどのところにあるダクシンカリ。
そこはヒンズー教の寺院で、女神カーリーを祀っています。

ヒンズー教はインドのイメージが強いと思いますが、ネパールもヒンズー教徒が大多数を占めています。

首都カトマンズではスワヤンブナートボダナートはチベット仏教の寺院を観光しましたが、ヒンズー教の文化にも触れるためダクシンカリを訪れました。
ダクシンカリの見どころは生贄の儀式です。

ダクシンカリ(カーリー寺院)

ダクシンカリで祀られている女神カーリーは血と殺戮を好む戦いの女神です。
そのためダクシンカリでは、毎週火曜と土曜にヤギや鶏を生贄として捧げます。

ダクシンカリにはかなり多くのヒンズー教徒が来ています。

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けっこう並びます。
それだけ信仰心が高い人が多いということですね。
敬虔なヒンズー教徒にとって生贄は神聖な儀式なわけです。

生贄の山羊や鶏は首をちょん切られます。

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鮮明な写真ではないのでわかりにくいかもしれませんが、女性が持っているお盆の上に山羊の首がのせられています。
右下の方には山羊の血で真っ赤になっています。
この山羊を女神カーリーに捧げるわけです。

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こちらの写真もわかりにくいですが、首を切られた山羊の胴体が運ばれていきます。

このように多くの生贄が捧げられます。
残酷、野蛮と思われるかもしれませんが、これはヒンズー教徒にとっては神聖な儀式なのです。
それが宗教、文化の違いです。

確かに残酷に見えるわけですが、それを野蛮だと一方的に非難するのは間違っていると思います。
チベットの鳥葬のときも思いましたが、相手の文化や風習に対してはやはり敬意をもって接するべきです。

海外旅行でいろんな文化に触れよう

多くの文化、風習に触れることで日本的な視点、自分の固定観念で考えるのではなく、多様な見方ができるようになります。
そのように多様な文化、風習に触れた経験は、ビジネスにおいても活かされますし、人生を豊かにしてくれます。

私はバックパッカーとしてユーラシア大陸横断など、50ヶ国以上を旅行訪れたことで今の自分があります。
その経験は私にとっての財産となっています。

いろんな国を旅行して、いろんな経験をしてみたら人生が楽しくなりますよ。

次はカトマンズを離れ、ヒマラヤを望むポカラへ向かいます。

ヒマラヤを望む町ポカラについてはこちら

ネパール旅行記 カトマンズのスワヤンブナート

ネパールの首都カトマンズ。
カトマンズの中で人気の観光スポットがスワヤンブナートです。
別名モンキーテンプルとも言われています。

カトマンズは2015年4月に大地震があり、多くの犠牲者と被害が発生しました。復興を願います。
※このブログは2001年当時の様子を記載してものです。

スワヤンブナートとは?

スワヤンブナートは、カトマンズの中心地から3kmくらいの小高い丘の上にある仏教寺院です。
ネパール最古の仏教寺院です。

世界遺産「カトマンズ渓谷」の一部となっています。

丘の400段弱という石段を上ると登ると大きな仏塔が待っています。

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高さ15mほどの仏塔には大きな目、仏陀の知恵の目が描かれています。
ネパール最大の仏塔があるボダナートと同様です。

その仏塔の先端からは、四方八方へ伸びる紐に5色の鮮やかな旗がはためいています。
タルチョと呼ばれ、チベット仏教でよくみられるものです。
経文が書かれていたりします。

多くのチベット系仏教徒が訪れています。
その敬虔な姿には、敬意を覚えました

モンキーテンプル

スワヤンブナート寺院は別名モンキーテンプルと呼ばれています。
その名の通りサルが多く住みついています。

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ちょっと分かりにくかもしれませんが、上の写真では猿が歩いています。
寺院では猿も信仰の対象となっています。
そのためスワヤンブナートには猿が多く住みついており、モンキーテンプルとも呼ばれるわけです。

けっこうな数の猿がうじゃうじゃいます。
猿は信仰の対象ともなっているのです。

猿には気をつけましょう

ですが、この猿たちはけっこうたちが悪いです。
食べ物とかを盗られたりするので気をつけましょう。

実はチベットのラサからヒマラヤを越えてネパールに入った仲間が、この寺院に住みついている猿に噛まれました。

猿にかまれても狂犬病の可能性があるため、その仲間は病院に行ってワクチンを打ってもらいました。
4週間に5回接種する必要があるそうで、旅行の日程を大幅に変更せざるを得なくなってしまいました。
動物にかまれるとけっこうたいへんなので、海外では動物に注意しましょう。

「狂犬病」は実は犬だけではないので注意してください。

とはいえ、発症前に期間があります。
そして、狂犬病ウイルスは石鹸で手を洗えば死滅するし、空気中でもすぐに死滅するほど弱いウイルスだそうです。

書いていて誤解されるのではないかと心配になりましたが、ネパールが特別に狂犬病の危ない国と言うわけではありません。
どの国でも危険性はあるという話なので、先進国も含めて動物にかまれるということには気をつけたほうがよいというだけです。
ただ、あまり警戒しすぎて、せっかくの体験を見逃すことのほうがもったいないので、変に気にしすぎないでください。

カトマンズは新しい文化圏であり、楽しかったです。
次はヒンズー教の文化について書きたいと思います。

ダクシンカリ(カーリー寺院)についてはこちら

ネパール旅行記 首都カトマンズとボダナート

チベットからヒマラヤを越えて、ユーラシア大陸横断横断旅行3ヶ国目のネパールにやってきました。

ヒマラヤ越えの様子はこちら

初日は国境近くのタトパニ(温泉)に泊まり、ヒマラヤ越え4泊5日の疲れをいやしました。
そして翌日はに首都カトマンズを目指しました。

カトマンズは2015年4月に大地震があり、多くの犠牲者と被害が発生しました。復興を願います。
※このブログは2001年当時の様子を記載してものです。

タメル地区

カトマンズについて、まずはタメル地区に来ました。

タメル地区は、カトマンズでバックパッカー、旅行客が集まる場所です。
バンコクのカオサンロードと同じように、安宿やバックパッカーや観光客向けの店が集まっています。
ネパールは物価が安いので数百円(の前半)で宿が探せます。

ヒマラヤ越えのメンバー5人で宿を探し、安宿を確保しました。
そこにはチベットのラサで同じヤクホテルに泊まり、ヒマワリの種早食い大会を行ったバックパッカー仲間で先にネパールに向かった人が数人泊まっていました。
久々の再開を喜びました。
このような出会いと別れと再会を繰り返すのが、バックパッカー旅行の醍醐味ともいえます。

カトマンズの日本食

カトマンズには、実は日本食レストランがいくつかあります。
その日本食のレベルが高いのです。
バックパッカーの中ではカトマンズで日本食を食べる、というのはメジャーな話です。

しかも、日本食が手軽な料金で食べられます。(ネパールの地元料理に比べると割高ですが)
そのため、日本食に飢えているバックパッカーの中には、長期滞在する人も多いです。

2001年当時、有名だったのは「味のシルクロード」(味シル)という店でした。(今ではなくなったそうです)
カトマンズ初日、ヒマラヤ越えメンバーでメジャーどころに行こうということで味シルに行きました。

味シルでは、NHKも放送していましたし、日本語の新聞までありました。
それだけでも感動ものでした。
そして、私は大好きなカツ丼を食べたのですが、そのクオリティの高さにびっくりしました。
他のみんなも思い思いの料理を頼み食べてました。
みんな感激してました。
やはり数か月日本食から離れていると、日本食の美味しさが身にしみますね。

味シル以外にもいろいろと日本食屋があり、カツ丼の食べ比べをしました。
当時は、下町食堂というところのカツ丼が個人的には一押しでした。

ボダナートのストゥーパ(仏塔)

2日目にカトマンズ観光をしました。
まずはネパール最大のチベット仏教のストゥーパ(仏塔)がある、ボダナートに行きました。
「カトマンズの渓谷」の一部として世界遺産にも登録されています。

観光客も多く訪れますが、ネパールに住むチベット人の参拝者も多くいました。

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仏塔には目が描かれています。
この目は仏陀知恵の目です。
チベットのギャンツエで見たパンコル・チョーデと同じ様式です。

同じ様式とはいえ、やはり雰囲気はチベットとは違っていました。
ネパールという違う文化圏に来たなーという感じでした。

カトマンズには10日ほどいたので、その他の観光スポットについても次回書いていきます。

スワヤンブナート(モンキーテンプル)についてはこちら

ダクシンカリ(カーリー寺院)の生贄についてはこちら

中国・ネパール旅行記 国境を越えネパールへ

3泊4日の予定だったチベットのラサからネパール国境へのツアーでしたが、移動での遅れが発生したため中国側の国境の町ダムでもう1泊することになりました。

そして、5日目の朝、チベット人のガイドや運転手と別れ、いよいよユーラシア大陸横断3ヶ国目のネパール国境に向かいました。

ネパール国境へ

中国側の国境の町ダムからネパールの国境へはちょっと距離があります。
歩いていくにはちょっと遠かったので、トラックを捕まえ荷台に乗せてもらいました。

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トラックの荷台に揺られるものバックパッカー的にはけっこう楽しかったです。
新しい国ネパールに入るという期待感もあって、乗ってる間大声で歌ってました。

中国・ネパール国境を越える

トラックの荷台に揺られて国境に着きました。

国境はヒマラヤ越えのメンバー5人で手をつなぎ、「せーのっ」といって一緒に越えました。

出国する人も少ないので、出国審査もすぐに終わり、ついにユーラシア大陸横断旅行の3ヶ国目ネパールに入国しました。
ネパールに入ると当たり前ですが、ネパール語になります。
それまでチベットとはいえ中国だったので、中国語、漢字だったのが、まったく違う言語になり、人の感じも全然違いました。

新しい国に来たな、と実感できました。

国境近くの温泉(タトパニ)へ

国境を越えネパール首都カトマンズを目指す予定だったのですが、バックパッカーで急ぐ旅行でもありません。
国境からわずか4kmのところにある温泉にみんなで行くことにしました。

バスに乗って、「温泉(タトパニ)まで」と運転手に伝えたところ「近いからタダでいいよ」とのこと。
なんてやさしいんだと感動しました。

わずか4kmなのですぐに着きました。
町はとても小さく、数件の宿を回って一番安いところに泊まりました。

温泉とはいえ、大きな湯船があるわけではありませんでした。
基本は打たせ湯のような感じでした。
とはいえ、久々に浴びる温泉の温かいお湯はとても気持ちがよかったです。

温泉を楽しんだ後、タトパニの町をぶらぶらとしました。

前日までエベレストなど空気が薄く植物もあまりないところにずっといたので、緑が濃いということがとてもありがたく感じました。

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ヒマラヤの風景も素晴らしかったですが、緑がある風景も素晴らしいものだと改めて感じました。

温泉や緑の風景でヒマラヤ越えの疲れをいやし、翌日ネパールの首都カトマンズを目指します。