ルーマニア

ルーマニア旅行記 マラムレシュ地方

ルーマニアの北部に位置するマラムレシュ地方は、伝統的な文化・生活習慣が残っている地域です。
言ってみればルーマニアにある古き良き田舎町です。

私はユーラシア大陸横断中のバックパッカー時代、2002年に訪れました。

マラムレシュの場所

マラムレシュはルーマニアの北部、ウクライナとの国境に位置しています。

標高の高い山脈の中にある盆地です。

マラムレシュの風景

山々に囲まれているため周りは緑にあふれています。

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派手な観光地ではありませんが、本当にのんびりできる田舎です。
落ち着いた気分になれます。

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このような緑の中に家がぽつぽつとあります。
ブラショフのような中世の街並みもよいですが、このような田園風景もよいものです。

マラムレシュの伝統文化

マラムレシュ地方のよいところはのんびりとした田園風景だけではありません。
古き良き伝統文化が残っており、人々も優しいのです。

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伝統的な衣装を着ています。
女性はヘッドスカーフとプリーツのスカートを身につけています。

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おばあちゃん達もみんな伝統衣装を着ており、とてもかわいらしいです。
家々も素朴なつくりでのんびりした気分になれます。

そして、家の前で機織りをしてたりします。

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なんとも心和む光景です。
マラムレシュ地方はこのような伝統がいまだに残っている地方です。

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おばあちゃんだけでなく、子どもたちも伝統的な衣装を身につけています。
そして、外国人観光客が珍しいのか、とても人懐っこい笑顔で迎えてくれます。

マラムレシュのお家訪問

人懐っこい笑顔で家にまで招いていただきました。
食事も出していただきました。

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可愛い笑顔ですね。
この子たちも今は立派な大人になっているんでしょうね。

マラムレシュの世界遺産と観光地

「マラムレシュ地方の木造教会群」は世界遺産にも登録されています。
独特の木造建築文化が残り、教会が特徴をよく伝えています。
なぜか写真に残っていないのが残念です。。。

それ以外にもサプンツァ村の陽気なお墓も有名です。
こちらも写真が残ってないです。。。
お墓の写真を撮るのは悪いかなと思っちゃったのです。。。

また、庭の木に鍋が逆さにかけられているの光景なども見られます。
「年頃の嫁入り前の娘がいるのでどなたかもらってください」という意味だそうです。
なぜ、写真に撮らなかったのだろう。。。

と、このようにマラムレシュ地方はこのように伝統が残っており、人々は素朴でいい人たちです。
もしルーマニアに行くのであれば、ぜひ訪れてほしい地域です。

ルーマニアは全体的にのんびり過ごせて楽しかったです。
日本人にはなじみがない国かもしれませんが、ブラショフのような中世の街並みやマラムレシュのような田舎町など魅力的な町がある国ですので、多くの人に訪れてほしいと思います。

古都ブラショフの様子はこちら

ルーマニア旅行記 世界遺産シギショアラ

ルーマニアは日本人にはあまり馴染みがない国かもしれませんが、中世の町や城など、歴史を感じられる観光地も多くあります。
その中に世界遺産に登録されているシギショアラの町があります。
おそらく多くの方は聞いたこともない町だと思いますが、私はユーラシア大陸横断中のバックパッカー時代、2002年に訪れました。

シギショアラの場所

シギショアラはルーマニアの中部、トランシルヴァニア地方に位置してます。
ルーマニア観光の拠点ともなるブラショフの北西に位置し、鉄道で2時間ほどです。

シギショアラ歴史地区を観光

「シギショアラ歴史地区」は世界遺産に登録されています。
中世の街並みが残る歴史を感じられる町です。

12世紀、当時この地はハンガリー領だったのが、ハンガリーが南方の防衛としてドイツ人の職人や商人が入植させてできた町だそうです。

時計塔

シギショアラの街を代表する観光スポットが「時計塔」です。
時計塔に行くまで街並みもいい感じです。

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ちなみに時計塔の手前、右奥に見える黄色い建物はドラキュラのモデルとなったワラキア公ヴラド3世の生家です。
こちらも観光スポットとして人気です。
なお、ドラキュラやヴラド3世については、ブラン城(ドラキュラ城)とペレシュ城のページをご覧ください。

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時計塔はシギショアラがギルドによる自治都市となった14世紀に建てられたものです。
ちょっと小高い丘の上に位置し、シギショアラのシンボルとも言える建物です。
写真では分かりませんが、時計盤の横からは時間になるとからくり人形が出てきます。

時計塔自体は武骨な感じですが、からくり人形はかわいらしいです。
シギショアラに行ったら、ぜひ見てみてください。

統計塔から見る街並み

時計塔には登ることができます。
そして、時計塔の上からはシギショアラの美しい街並みを見ることができます。

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赤い屋根の街並みが中世のヨーロッパを感じさせてくれます。

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シギショアラは大きな町ではなく田舎町なので、周りには緑も多く、緑と赤のコントラストがとてもいい感じです。
上は写真はアナログで撮ったものをスキャンしたので、色彩がイマイチ実際にはとてもきれいです。

時計塔以外にも、「仕立屋の塔」、「皮革加工職人の塔」、「靴職人の塔」、「肉屋の塔」、「鍛冶屋の塔」等、ギルド(職人の組合)の名前が付いた塔があります。
そのようなネーミングからも歴史を感じられます。

世界遺産としてはこじんまりとした町ではありますが、中世の街並みが残った美しい町です。
ブラショフからもアクセスがよいので、観光に訪れてみてはいかがでしょうか。

ルーマニアにはこのように古い街並みや落ち着いた田舎町などのんびりできる町が多いです。
あくせくと観光するのではなく、のんびりと過ごすにはいい国です。

シギショアラの後、さらにのんびりできるルーマニアの田舎町マラムレシュに向かいました。

ヨーロッパの田舎マラムレシュの様子はこちら

 

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ルーマニア旅行記 ブラン城(ドラキュラ城)とペレシュ城

ルーマニアには魅力的な城があります。
その中でも観光地として人気の高い、ドラキュラ城のモデルとも言われるブラン城と、別荘地シナイアにあるメルヘンチックなペレシュ城についてお伝えします。

私はユーラシア大陸横断中のバックパッカー時代、2002年の夏に訪れました。

ブラン城(ドラキュラ城)

ブラン城は有名な小説「吸血鬼ドラキュラ」に出てくるドラキュラ城のモデルとも言われています。

ドラキュラのモデル ヴラド3世

ドラキュラ伯爵のモデルとされるのがワラキア公ヴラド3世です。
ヴラド3世は串刺し公とも言われてます。

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※画像はWikipediaからお借りしました

ヴラド3世は15世紀にワラキア公ヴラド2世の息子として生まれます。
父・ヴラド2世は神聖ローマ皇帝から竜騎士団騎士に任命されており、竜公を意味する「ドラクル」と呼ばれたそうです。
そして、ヴラド3世はルーマニア語で「ドラクルの息子」と言う意味である「ドラクレア」(英語ではドラキュラ)と名乗っていたそうです。

では、なぜヴラド3世(ドラキュラ公)が吸血鬼ドラキュラのモデルになったかというと、15世紀に東ローマ帝国を征服したオスマン帝国と敵対し、オスマン帝国兵を大量に串刺しにしたことに由来すると言われています。

そんな冷徹、残忍な人物像が吸血鬼ドラキュラのモデルとなったと言われています。

ブラン城がドラキュラ城のモデルとされていますが、実はヴラド3世の居城ではなかったそうです。
でも、ヴラド3世の祖父にあたるミルチャ老公が居城としていたそうです。

ブラン城の場所

ドラキュラ城として人気の観光スポットであるブラン城はブラショフから南西に30kmにあります。

バスで1時間くらいですので、アクセスしやすいです。

ブラン城観光

ドラキュラ城というと恐ろしいイメージを持ちますが、実際には趣のある中世のお城です。

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ブラン城の中にも入れて、様々な調度品などを見ることができます。
ドラキュラのイメージとはだいぶ違いますが、城自体がかっこいいですし、ブラン城から見る風景もよかったです。
また、ネタとしても訪れてよかった城かなと思っています。

余談ですが、ルーマニアは物価が安く、そしてビールが安かったです。
私が訪れた2002年当時は、生ビール一杯が30円くらいでした。
で、ブラン城の最寄りのバス停近くで生ビールが飲める場所があり、帰りのバスの待ち時間にけっこうビールを飲んで気持ちよかったです。

いずれにしろルーマニアの中でも人気の観光地なので、訪れてみてはいかがでしょうか。

別荘地シナイア

ブラン城とは全く違う種類の城で、とてもメルヘンチックなドイツ様式の城、ペレシュ城があります。
ペレシュ城はブラショフの南約50km、シナイアにあります。

ブラショフから鉄道で1時間半程度で着きます。
なお、首都ブカレストからも鉄道で2時間程度です。

ブカレストからブラショフに行く途中に寄るのもよいと思います。

シナイアは標高800mくらい、針葉樹森に囲まれた別荘地です

ペレシュ城観光

ペレシュ城ルーマニア王室の夏の離宮として1875年に建てられた宮殿です。
140年ほど前に建てられた比較的新しいお城です。

ドイツ・ルネッサンス様式の美しい城で、人気の観光地となっています。

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なんともメルヘンチックなお城です。
ルーマニアの中で最も壮麗な城と称されることもあるそうです。

実際に訪れてみると、緑の中にとても映える美しい城でした。
内部の装飾や調度品も豪華でした。

日本人はルーマニアにあまりなじみがないかもしれませんが、このような城もある素敵な国です。
特にブラショフは観光拠点になりますので、ぜひ訪れてみてください。

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さて、私はブラショフを離れ、次はシギショアラの町に向かいました。

世界遺産シギショアラの様子はこちら

ルーマニア旅行記 古都ブラショフ

ブラショフはルーマニアのトランシルヴァニア地方にある都市です。
中世の美しい街並みが残っており、ルーマニアの中で人気の観光地です。

また、周囲の観光地の拠点にもなる街ですので、旅行者にとっては首都ブカレストよりブラショフの方が長く滞在するのではないかと思います。

私はユーラシア大陸横断中のバックパッカー時代、2002年に訪れました。

ブラショフの場所

ブラショフは首都ブカレストから北に170kmにあります。
鉄道で3時間ほどです。

トランシヴァニア地方の町であり、ルーマニアの真ん中くらいです。

ブラショフ観光

ブラショフは中世、ドイツ、ルーマニア、ハンガリーと複数の民族が住んでいたそうです。
そのため、中世ドイツ風の赤い屋根の街並みが残っています。
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そして、街中は石畳で、オープンカフェなどもあり、とてもおしゃれな感じです。

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バックパッカーではありましたが、物価が安いのでオープンカフェでちょっと優雅な一時を過ごしたりしました。

非常に楽しい時間を過ごしたのですが残念なこともありました。
というのは、ベンチに座って知り合ったバックパッカーと話に夢中になっているときに、カバンに入れていたコンパクトCDプレイヤーを盗まれてしまっていたのです。
カバンのヒモに手をかけてはいたのでカバン自体は盗まれなかったのですが、気付いたときにはカバンの中に入れていたCDプレイヤーがなくなっていました。

バックパッカーとして50ヶ国回った中で、唯一盗まれた経験でした。
ちょっと気が緩んでいました。油断大敵ですね。

悔しかったですが、スリ、置き引きは注意していれば防げるものです。
そして、危害が及ぶわけではないので、ブラショフの治安が悪いというよりも自己管理ができていなかっただけと自己責任的に思いました。
海外に出た場合、自分の身や財産は自分で守るという考え方でいることが重要だと思います。

とはいえ、そういう嫌こともあったのですが、それ以上の良さがあったのでブラショフはオススメの町です。

黒の教会

ブラショフの街中での一番の見どころ、観光スポットと言えるのが、黒の教会です。

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上の写真の奥にある黒い建物が黒の教会です。
この教会は1385年に建設が始まり、1477年に完成ました。
トランシルヴァニア地方最大のゴシック教会です。

とても大きく存在感があります。
内部には4000本のパイプと鍵盤があるパイプオルガンも見ごたえがあります。

黒の教会という名前の由来は、ハプスブルク家の軍が1689年にブラショフを攻撃したとき、この教会が焼けてしまって外壁が黒くなったからだそうです。

トゥンパ山

ブラショフの街の中に標高865mの山があります。
徒歩でも登れますし、ケーブルカーもあります。

疲れるのが嫌いな軟弱バックパッカーで、往復100円ちょっとくらいだったのでバックパッカーながらケーブルカーで登りました。
(実は2回訪れたので2回目は歩いて上がりました)

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山の上からは美しいブラショフの町が一望できます。
ブラショフに行ったら、登ってみてください。

聖ニコラエ教会

その他の観光スポットとしては聖ニコラエ教会があります。
黒の教会から15分くらい歩いたところにあるルーマニア正教の教会です。

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14世紀にたてられたそうですが当時ブラショフはドイツ系の支配下にあり、ルーマニア人は真当な市民権がなかったのですが町外れに自分たちの教会を建てたそうです。
当初ゴシック建築様式で建立されたのですが,その後バロック建築様式で建て替えられたそうです。

このようにブラショフには中世の美しい町並みが広がっています。
ルーマニアの中でもオススメの観光スポットですのでぜひ訪れてみてください。

また、ドラキュラ城とも言われるブラン城など、ブラショフの街から日帰りで行ける観光地もたあります。
それらもご紹介していきます。

ブラン城(ドラキュラ城)の様子はこちら

 

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ルーマニア旅行記 首都ブカレスト

ルーマニアといえば?・・・と言ってもあまりイメージがわかない人が多いのではないかと思います。
では、ルーマニアの首都はどこかというと「ブカレスト」です。

ブカレストはかつて優雅で洗練された建築物により「小パリ」とも言われる町でした。
残念ながらチャウシェスクの独裁政権時代に歴史的な建築物を破壊されてしまい観光地としての魅力は下がってしまいましたが、それでも魅力的な建物が残っています。

私はバックパッカー旅行中に訪問しました。

ルーマニアってどんな国?

ルーマニアのイメージとしては、「旧共産圏」「チャウシェスク」「コマネチ」「ドラキュラ」等が出てくる人もいるかもしれませんが、日本人にはあまりなじみがない国かもしれません。

しかし、中世の美しい街並みや世界遺産ともなっているマレムレシュ地方の独特の木造建築文化など、のんびりできる見どころが多く、物価も安い国です。
私はユーラシア大陸横断中のバックパッカーだった2002年に訪れました。

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のんびりできて自然と調和するルーマニアの魅力をお伝えします。
ちなみに「ルーマニア」という国名は、英語表記ではRomaniaであり、ローマ人の国を意味します。

ルーマニアの地理

ルーマニアは東ヨーロッパにあり、ブルガリア、ハンガリー、セルビア、ウクライナ、モルドバと国境を接し、東は黒海に面しています。
私はブルガリアの首都ソフィアから、ルーマニアの首都ブカレストに列車で入りました。
6時間くらいです。

ルーマニアの首都ブカレストの場所はこちら

私は行かなかったのですが、黒海はリゾート地でもあるそうです。

首都ブカレスト

さて、ルーマニアの首都は「ブカレスト」です。
なお、ブダペストではありません。(ブダペストはハンガリーの首都です)
現地の発音としては「ブクレシュティ」が近いです。

ブカレストはかつては「小パリ」「東欧のパリ」と呼ばれていたそうです。
しかし、チャウシェスクの独裁政権時代に歴史的な建築物を破壊たらしく、現在多くは残っていません。
そのため、あまり面白い街並みとは言えなかったのも事実ですが、見どころもありますのでお伝えします。
(ルーマニアの地方都市には見どころ、観光スポットが満載です)

国民の館

国民の館は、1980年代当時大統領(独裁者)だったチャウシェスクが宮殿として建築したものです。
アメリカのペンタゴンに次いで、世界2番目の大きさの建築物だそうです。

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独裁者チャウシェスクの権力誇示のためだけに作られた感じで、何とも無機質な感じでした。
とはいえ、世界2番目の大きさなので、ブカレストの中の観光スポットです。

ブカレストの街並み

とはいえ、ブカレストの町中にも日本人からするとヨーロッパを感じる光景もあります。

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旧市街地を散策してみると素敵な光景も見えてきます。

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ルーマニアの首都ブカレストは個人的におススメの町というわけではありません。

ですが、ルーマニアにはとても素敵な中世の街並みを残す町屋、のんびりできて異国情緒がある田舎町もあるのです。
今後、物価も安くて、素敵な風景が広がるルーマニアについてもお伝えしたいと思います。

古都ブラショフの様子はこちら

 

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