北京中心地の最大の観光地・みどころといえば故宮(紫禁城)でしょう。
そして、北京近郊の最大の観光地・みどころといったら世界遺産の万里の長城ではないでしょうか。
当然とも言えますが、万里の長城は世界遺産に登録されています。
外敵から守るため秦の始皇帝が作ったと言われており、始皇帝が作ったイメージが強いと思います。
しかし、現在の万里の長城の大部分は明代にできたそうです。
(始皇帝の時代は、粘土質の土を固めた簡素なものです。)
なお、万里の長城は山海関から嘉峪関まで3000kmにわたる城壁です。
考えられないような長さですね。
八達嶺
その万里の長城の中でも観光しやすく有名なのが、北京から行ける八達嶺です。
1995年当時も地元民向けの、北京市内からの明の十三陵と組み合わせたバスツアーも多かったです。
私の場合は、船で知り合った旅人たちと一緒に鉄道で行ってみることにしました。
1995年当時は観光用の鉄道などなく、普通のローカル線で八達嶺近く青竜橋までいけました。
ただ、夜明け前に起きて、駅に行くひつようがありました。
当時のメインの駅である北京站ではなく、今はもうなくなった別の小さな駅からでした。
その駅に行ってみると、メインの路線ではないためチケットも比較的すんなり買えました。
※当時の中国の鉄道は、チケットを買うのがとても困難としてバックパッカーには有名でした。
ローカル路線だったため、そこまで混むこともなく余裕を持った鉄道旅行でした。
そして2時間ほどで青竜橋に到着。
そこから30分くらい歩いて、八達嶺の万里の長城に到着です。
万里の長城を観光
峻険な山々が連なっており、そこに万里の長城が延々と続いています。
さすがに観光地だけあって、土産物屋がたくさんあり呼び込みを受けるけど無視して進みました。
とはいえ、当時はそこまで観光客は多くなかったです。
呼び込みといってもかわいいもんでしたが、今はもっとすごくなっているかもしれませんね。
そして当時はロープウェイはなかったので、すべて歩きでした。
万里の長城を歩いて上る
そして、長城の上に上り、その上を歩いていきます。
1995年当時はロープウェイもなく、すべて歩いて登りました。
けっこうな急勾配のポイントもあり、体力がいります。
2月で寒かったですが、体はあったまります。
疲れはしますが、やはりこの歴史的建造物の上を歩いていることと、上の上ることでさらなる光景を見られるので、足を進めてしまいます。
長城を登っていくと、山脈が拡がり、長城が連なる姿がよく見えます。
今ではロープウェイがあるので、体力に自信がない人はロープウェイを使うのもよいでしょう。
私が行ったときは2月ということもあり、全体的に曇っていたので、色鮮やかではなかったですが、逆に荘厳な感じがよかったです。
この長城が数千キロ離れたところまで続きていると思うと、中国の大きさを改めて感じました。
中国の山々は、日本の山々とはやはり違う感じです。
広大な大陸を感じさせてくれました。
そしてこの山々を延々と万里の長城が紡いでいっているのがすごいです。
中国の山と日本の山のどちらがいいと競ううものではありません。
違うものなのだと感じることこそが、海外旅行の醍醐味です。
やはり世界最大の建築物である万里の長城は見ごたえがあるものです。
ぜひ一度、万里の長城を見てそのスケールの大きさを感じてみてください。
北京に行くなら、万里の長城、故宮(紫禁城)、頤和園には訪れてほしいですね。