ハンガリーといえば?と聞かれてもパッと思い浮かばない人も多いかもしれません。
歴史を勉強した人は、オーストリア=ハンガリー帝国やハプスブルク家いう名は聞いたことあるかもしれませんが、日本人にはあまり馴染みがない国なのではないかと思います。
そんなハンガリーに、私はユーラシア大陸横断中のバックパッカー時代、2002年に訪れました。
ハンガリーの場所
ハンガリーはヨーロッパの中でも中央と言われる地域に位置しています。
オーストリア、スロバキア、ウクライナ、ルーマニア、セルビア、クロアチア、スロベニア、と多数の国と国境を接しています。
海がない国です。
広大な平原が広がっており、国の真ん中をドナウ川が流れています。
ハンガリーの歴史
ハンガリーは、1世紀ごろはローマ帝国の支配下となり、その後5世紀ごろにアジア系騎馬民族フン族が、そして9世紀に現在のハンガリー人の起源とも言われる、ウラル山脈系の遊牧民マジャール人が侵入してきたそうです。
そして、西暦1000年イシュトヴァーン1世がキリスト教に改宗し、ハンガリーが建国されました。
15世紀後半からは中央部がオスマン帝国、北西部がハプスブルク家の支配下となったそうです。
17世紀後半にオスマン帝国は衰退したため、ハンガリー全土はハプスブルク家の支配下となりました。
19世紀になり、オーストリア=ハンガリー帝国が発足。
1914年帝国の皇太子がサラエボで暗殺されたため、第一次世界大戦勃発。
同盟国側として参戦するも敗戦国となり帝国は解体。
第二次世界大戦で枢軸国側で戦うも敗退。
その後、ソ連に占領、1949年、共産主義国家ハンガリー人民共和国ができ、ソ連の衛星国となりました。
そして、1989年ハンガリーは平和裏に体制を転換、憲法を改正してハンガリー共和国になり、現在はEUに加盟しています。
と、激しい歴史の流れにあっている国なわけですが、歴史もあり、とても魅力的な国なのです。
ドナウの真珠 首都ブダペストを観光
ハンガリーの首都ブダペスト。
日本人的には響きが美しくない感じもしますが、実はとても美しい町なのです。
その美しさから、「ドナウの真珠」とも称えられる町です。
「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」として世界遺産にも登録されています。
ブダペストはもともと、ドナウ川「ブダ」と「ペスト」という別々の町が合併されて「ブダペスト」となった町です。
上の写真はドナウ川をペスト側から見た光景です。
ちょっと写真では分かりにくいですが、左奥にあるのがブダペストの観光名所である王宮です。
そして王宮付近はとても美しい光景が待っています。
緑と王宮と川がいい感じなのが、さすがドナウの真珠です。
セーチェニー鎖橋
そして、ドナウ川に架けられ「ブダ」と「ペスト」をつなぐのが、有名な「鎖橋」です。
その鎖橋からの光景がこちらです。
鎖橋は19世紀半ばに完成した橋です。
実際に訪れてみても、趣があるとてもよい風景です。
長さは380mで歩いて渡れますので、一度は歩いて渡ってみてはいかがでしょうか。
美しい国会議事堂
王宮のあるブダ側だけでなく、ペスト側もとても美しい町並みが広がっています。
その中でもひときわ美しい建物があります。
この建物はハンガリーの国会議事堂です。
ここも人気の観光スポットです。
19世紀末から20世紀にかけて作られたバロックとネオゴシック様式のとても美しい建物です。
間近で見ることができるので、とても見ごたえがあります。
夜はライトアップされてますので、また違った良さがあります。
ブダペストの町中
下の写真はペスト側の町中です。
普通の町並なのですが、なんともヨーロッパを感じさせてくれます。
そして、オペラ座では本格的なオペラやバレエなども格安で見ることもできます。
立見席だと数百円で見れるんです。
ブダペストを訪れたときは、バックパッカーでしたがそれでも数回見ました。
こういった文化的なものに安く触れられるのもいいところですね。
日本の歌舞伎なども、もうちょっと安くなればいいのになと思います。
ブダペストは美しい街並みと文化が感じられる素敵な街です。
ぜひ訪れてみてください。
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また、ハンガリーにはブダペスト以外にも魅力的な町がありますので、せっかくならブダペストだけでなく少し足を延ばすことをおすすめします。
世界遺産になっている、ホッローケもおすすめです。