2001年から2002年にかけてユーラシア大陸横断をしていた時のことです。
約1年半の旅の中で、最も体調を崩した時のことを書きます。
海外で体調を崩した時どうするか、ということの参考にしてみてください。
体調を崩したのはエジプトのカイロでのことですが、そこまでの経緯を簡単に書いておきます。
インドからエジプトへ
2001年に9.11があり、またその後インドとパキスタンの関係悪化があったため、インドとパキスタンの国境が閉まってしまいました。
そのためやむなくインドのデリーからエジプトの首都カイロに飛びました。
※エジプト観光については別記事でかいてますのでそちらをご覧いただければと思います。
デリーからカイロまでは、ガルフエアーでクウェート経由で飛びました。
経由地クウェートで
クウェートは経由地だったので、入国せず空港で時間をつぶしてました。
石油が出るためクウェートは裕福な国です。
空港もとてもきれいでした。
そして空港内にウォータークーラーがあったので、水を飲みました。
海外では水には気を付けろと言われますが、インドでもだいたい大丈夫だったため、あまり気にせず飲みました。
もしかするとこれが原因だったかもしれません。
ただ、この時は特に問題はなく、飛行機を乗り換えてエジプトのカイロに飛びました。
カイロに到着して
カイロに到着して、すぐに宿探しのため中心部を目指しました。
宿を確保して、知り合った日本人バックパッカーと一緒に町中に出ました。
そして夕食は日本人バックパッカーに教えてもらい、一緒にコシャリというエジプト料理を食べました。
コシャリは米、とパスタ、ヒヨコ豆、レンズ豆をミックスし、揚げた玉ねぎとトマトソースをかけた炭水化物満点の料理です。
安くてお腹いっぱいになるので、バックパッカーはよく食べます。
他の日本人バックパッカーも同じものを食べました。
なので、コシャリが原因ではないと思っています。
そして、その日を終え眠りについたのですが、翌日からたいへんな感じになってしまいました。
激しく下す
夜中のことです、激しい腹痛に襲われました。
お腹を壊すことは旅行中はある意味当たり前で慣れていたのですが、このときはレベルが違いました。
かつてインドネシアでサルモネラ菌に軽くやられて、軽い食中毒になったことはあるのですが、その時とは比べ物にならないくらいの状態でした。
何度も何度もトイレに駆け込みました。
固形物などでなくなり、水だけが体から出ていきます。
にもかかわらず、またトイレに入らなければならなくなります。
下痢の時は、実は脱水症状が怖いので、水分を取る必要があります。
朝になり、幸い日本人バックパッカーがいたので、コカ・コーラを買ってきてもらうように頼みました。
ちなみに欧米人は下痢の時はコーラが効く、とよく言います。
そういわれてたこともあり、ただの水ではなく糖分も取れるのでコーラを頼んで飲みました。
しかし、それでもトイレに駆け込みました。
そしてコーラや水を飲んでるだけなのに、嘔吐もしました。
そんな状態が丸2日続きました。
2つ日間で何キロやせたのかわかりません。
ダイエットにはなりましたが、体は疲れ果ててました。
海外旅行保険を使って病院へ
今思うと最初から病院に行けばよかったのですが、3日目になってようやく病院に行くことにしました。
私はAIUの海外旅行保険に入っていて、カイロには提携している病院がありました。
そこではキャッシュレスで診察、治療が受けられます。
医療費は直接AIUに請求されるわけです。
タクシーでその病院まで行き、死にそうな顔で診察を受けました。
そして、結果的には点滴を打ってもらっただけなのですが、これが効きました。
体力が回復し、帰りはバスで帰れるほどでした。
結局のところ、原因はよくわからないのですが状況から考えるとクウェートの水かなと思っています。
食べ物に対して過剰に神経質になると楽しめません。
食べ物の見ものについては、ある程度は気を付ける必要はありますが、それでも100%防げるわけではないです。
海外旅行保険には入りましょう
私はこのとき初めて海外の病院のお世話になりました。
変に我慢して3日目にようやくいったのですが、早くに行っておけばよかったと思います。
とはいえ、海外旅行保険に入っていないと、高額な医療費を請求される可能性があります。
特に先進国で、手術を受けたりすると数百万円ということだってあり得るのです。
バックパッカーはけちって入らない人もいますが、ぜひ皆さん入ってください。
家族のためでもありますので。
また、90日以内の旅行であればクレジットカードを持ってるだけで海外旅行保険が付いてくるものもあります。
無料で海外旅行保険が付いてくるカードもありますので、うまく使うことをおすすめします。