ネパールからインドに入った後、まずは首都デリーに行きました。
デリーに来るのは二回目。
大学時代にも来たことがありました。
個人的に首都デリーはデリーはあまり好きな街ではなかったのですぐに次の町ダラムサラを目指すことにしました。
ダラムサラには、中国政府に追われ亡命したチベットの亡命政府があります。
チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマの拠点もダラムサラです。
チベットを越えてきた身としては行ってみたい場所でした。
チベット亡命政府の拠点ダラムサラ
ダラムサラはデリーからは北に500kmほどのところにあります。
私はデリーから夜行バスに乗って、ダラムサラを目指しました。
夜行バスは、あまり乗客が乗っていませんでした。
眠りたいと思った私は、バスの最後部の席で横になることにしました。
座って眠るより、横になったほうが楽ですからね。
そして、快適に寝ていたところ、急に道が悪くなってきました。
バンバン跳ねるようになり、特に最後尾は跳ね方が激しいです。
突然、バンッ!っと激しく跳ね上げられました。
そして、最後部で寝ている私の体は宙に浮かびました。
次の瞬間、最後部の椅子とその前の椅子のわずかな隙間に、ビタン!とはまりました。
まさに奇跡と言えるような嵌りっぷりです。
ちょっとズレてたりすると、椅子の角に顔をうつなど、ケガする可能性もありました。
そういう意味では、とてもラッキーだったと思います。
そして、それに懲りてもともとの自分の席に戻り、素直に座って眠ることにしました。
ダラムサラに到着
朝早くに、ダラムサラに到着しました。
ダラムサラは山の町です。とても景色がよかったです。
首都デリーの喧騒から考えると、ほっとする雰囲気です。
ダラムサラはさすがにチベット亡命政府の拠点だけあって、町中にはチベット人が多くいました。
ただ、チベット亡命政府の指導者ダライ・ラマは、そのときはダラムサラを離れており会うことはできませんでした。
ダラムサラの町を観光
残念ながら、ダライ・ラマには会えませんでしたが、ダラムサラの町を観光しました。
ダラムサラはチベット仏教文化の拠点となっていて「リトル・ラサ」とも呼ばれています。
中国領となっているチベット本土では失われつつある伝統的な文化や宗教を守り、後世に残していくための様々な努力がなされています。
ダラムサラの町は、チベット文化を感じられて、チベットを越えてきた身としては親しみを感じられる町でした。
チベット仏教の寺院もありました。
寺院の中にも入らせていただきました。
ネパールにいるチベット人たちはよく声をかけてきてましたが、ダラムサラのチベット人たちはあまり声をかけてきませんでした。
ある程度、落ち着いた生活をしているのかな、と思いました。
ちなみに山には猿もいたりします。
ダラムサラは、インドっぽくなく、落ち着いた雰囲気でいい感じの町でした。
特にチベットを越えてきた身としては、なんとも感慨深い町でした。