チベットのラサからネパールに向かう3泊4日のヒマラヤ越えツアー。
このヒマラヤ越えツアーは1年半のユーラシア大陸横断の中でも、特に印象的な旅でした。
今でも心に残っています。
さて、ツアー初日はラサを離れてヤムドク湖などの美しい風景を見た後、チベット第3の町ギャンツェにやってきました。
2001年10月のことです。
ギャンツェはラサ、シガツェに続くチベット第3の町です。
標高は3800mを越えており、富士山の頂上より高い位置にある町です。
チベット第3の町とはいうものの、町自体はのんびりした田舎町です。
パンコル・チョーデ (白居寺) 観光
ギャンツェの見所、観光スポットがパンコル・チョーデです。
パンコル・チョーデはチベット語で「吉祥大楽寺」という意味があるそうです。
創建当時はサキャ派の寺だったそうですが、ゲルク派やシャル派も入り、各宗派が共存の寺として発展しました。
独自の趣がある寺院です。
パンコル・チョーデの中には8階建ての大きなストゥーパ(仏塔)が建っています。
このストゥーパ(仏塔)はパンコル・チョルテンと呼ばれます。
チベット最大のもので、とても美しい形状をしています。
仏塔の下からも眺めてみました。
大きさがよく分かります。
目の絵が描かれています。
仏陀の知恵の目といわれています。
ネパールのスワナンプヤート寺院などでも同じように目が描かれています。
内部に入ると多くの仏像や壁画が見られます。
チベット仏教、チベット文化を感じられる寺院でした。
ギャンツェ・ゾン
ギャンツェの岩山の上にはギャンツェ・ゾンという古城があります。
もともとは9世紀に原型ができ、14世紀に本格的な城塞となったそうです。
1904年、チベットの開国を求めて進行してきたイギリス軍との戦闘の激戦地ともなったそうです。
上の写真はパンコル・チョーデ (白居寺)の仏塔の上からとったものです。
ギャンツェ・ゾンとギャンツェの町が一望できます。
写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、山の上に聳え立つ古城はかっこよかったです。
グループメンバーともこの光景を見てすごく盛り上がりました。
パンコル・チョーデ(白居寺)とともに、ギャンツェの見どころの一つです。
初日終了
ラサを出発してヤムドク湖、そしてギャンツェとチベットの自然や文化の素晴らしさに触れられる1日でした。
3泊4日のツアーの1日目だけでも、とても充実した内容でした。
ギャンツェの町自体は、観光客も少なくのんびりしていて素朴な感じの町でした。
ヒマラヤの風景やチベット文化に大興奮だったツアー初日を終え、翌日に備えて眠りました。
2日目はシガツェへ向かいます。