ルーマニアには魅力的な城があります。
その中でも観光地として人気の高い、ドラキュラ城のモデルとも言われるブラン城と、別荘地シナイアにあるメルヘンチックなペレシュ城についてお伝えします。
私はユーラシア大陸横断中のバックパッカー時代、2002年の夏に訪れました。
ブラン城(ドラキュラ城)
ブラン城は有名な小説「吸血鬼ドラキュラ」に出てくるドラキュラ城のモデルとも言われています。
ドラキュラのモデル ヴラド3世
ドラキュラ伯爵のモデルとされるのがワラキア公ヴラド3世です。
ヴラド3世は串刺し公とも言われてます。
※画像はWikipediaからお借りしました
ヴラド3世は15世紀にワラキア公ヴラド2世の息子として生まれます。
父・ヴラド2世は神聖ローマ皇帝から竜騎士団騎士に任命されており、竜公を意味する「ドラクル」と呼ばれたそうです。
そして、ヴラド3世はルーマニア語で「ドラクルの息子」と言う意味である「ドラクレア」(英語ではドラキュラ)と名乗っていたそうです。
では、なぜヴラド3世(ドラキュラ公)が吸血鬼ドラキュラのモデルになったかというと、15世紀に東ローマ帝国を征服したオスマン帝国と敵対し、オスマン帝国兵を大量に串刺しにしたことに由来すると言われています。
そんな冷徹、残忍な人物像が吸血鬼ドラキュラのモデルとなったと言われています。
ブラン城がドラキュラ城のモデルとされていますが、実はヴラド3世の居城ではなかったそうです。
でも、ヴラド3世の祖父にあたるミルチャ老公が居城としていたそうです。
ブラン城の場所
ドラキュラ城として人気の観光スポットであるブラン城はブラショフから南西に30kmにあります。
バスで1時間くらいですので、アクセスしやすいです。
ブラン城観光
ドラキュラ城というと恐ろしいイメージを持ちますが、実際には趣のある中世のお城です。
ブラン城の中にも入れて、様々な調度品などを見ることができます。
ドラキュラのイメージとはだいぶ違いますが、城自体がかっこいいですし、ブラン城から見る風景もよかったです。
また、ネタとしても訪れてよかった城かなと思っています。
余談ですが、ルーマニアは物価が安く、そしてビールが安かったです。
私が訪れた2002年当時は、生ビール一杯が30円くらいでした。
で、ブラン城の最寄りのバス停近くで生ビールが飲める場所があり、帰りのバスの待ち時間にけっこうビールを飲んで気持ちよかったです。
いずれにしろルーマニアの中でも人気の観光地なので、訪れてみてはいかがでしょうか。
別荘地シナイア
ブラン城とは全く違う種類の城で、とてもメルヘンチックなドイツ様式の城、ペレシュ城があります。
ペレシュ城はブラショフの南約50km、シナイアにあります。
ブラショフから鉄道で1時間半程度で着きます。
なお、首都ブカレストからも鉄道で2時間程度です。
ブカレストからブラショフに行く途中に寄るのもよいと思います。
シナイアは標高800mくらい、針葉樹森に囲まれた別荘地です
ペレシュ城観光
ペレシュ城ルーマニア王室の夏の離宮として1875年に建てられた宮殿です。
140年ほど前に建てられた比較的新しいお城です。
ドイツ・ルネッサンス様式の美しい城で、人気の観光地となっています。
なんともメルヘンチックなお城です。
ルーマニアの中で最も壮麗な城と称されることもあるそうです。
実際に訪れてみると、緑の中にとても映える美しい城でした。
内部の装飾や調度品も豪華でした。
日本人はルーマニアにあまりなじみがないかもしれませんが、このような城もある素敵な国です。
特にブラショフは観光拠点になりますので、ぜひ訪れてみてください。
さて、私はブラショフを離れ、次はシギショアラの町に向かいました。
⇒世界遺産シギショアラの様子はこちら